公務員を辞めた末路は悲惨?年収700万→400万台の実体験【元警察官】

公務員の転職

「公務員を辞めたら、末路は悲惨だよ」

そんな言葉を、何度もネットで見かけました。

もしあなたも今、そのページを読んで「やっぱり辞めたら怖いのかな」と思っているとしたら、この記事はあなたのために書きました。

私は元公務員。17年間警察官として働き、40歳手前で初めて民間企業に転職しました。

この記事では、転職後の「正直な今」をありのままにお伝えします。きれいごとも、盛った話もなし。今感じていることを、そのままの言葉で書きます。

先にお伝えすると——末路は、悲惨じゃありませんでした。

「公務員を辞めた末路は悲惨」って、本当にそうなの?

ネットには怖い話がたくさんあります。

  • 「年収が激減した」
  • 「民間では通用しなかった」
  • 「辞めなきゃよかった」

こういう声が目に入ると、「やっぱり辞めるのは怖い」って思いますよね。私もそうでした。

でも今思うのは、末路が悲惨かどうかは、辞めた後に何をするかで変わってくるということです。

17年間、「安定しているんだから辞めるな」と自分に言い聞かせてきました。でも、あるときふと気づいたんです。「このまま続けることへの恐怖」が、「辞めることへの恐怖」を超えていたと。

そのときに、初めて動くことを決めました。

転職して、3つのことが変わりました

転職して数ヶ月が経ちました。ここでは、実際に働き始めてから確かに変わったことを3つお伝えします。

それでも今、確かに感じていることを3つお伝えします。

公務員を辞めた末路は悲惨 それでも今、確かに感じていることを3つお伝えします。

① 夜ぐっすり眠れるようになった

公務員には夜勤があります。当直が終わった翌日も、普通に仕事が入ることが当たり前でした。「今日も眠れないな…」という夜が、何年も続きました。

転職してから、夜勤がなくなりました。

たったそれだけのことなのに、朝目が覚めたときの気持ちが変わりました。「今日も仕事か」という重さが、少し軽くなったんです。体が少しずつ戻ってきている感覚があります。

② 理不尽に文句を言われることが減った

警察の仕事は、住民対応の連続でした。どんなに正しいことをしても、怒鳴られることがある。「税金で飯を食ってる」と言われることも。

民間に来て、それがほとんどなくなりました。

「そんなの当たり前でしょ」と思うかもしれません。でも17年間それが当たり前だった私には、これだけで転職してよかったと感じるくらい、大きな変化でした。

③ 心に、少し余裕が生まれた

うまく言葉にできないのですが、なんとなく「気持ちが楽になった」感覚があります。

警察官時代は、常に張り詰めていました。「何かあったら自分のせいにされる」「上からも下からも板挟み」。その緊張が、少しずつほぐれてきた気がします。

まだ大きな変化とは言えません。でも確かに、以前より自分に優しくいられている気がします。

正直に書きます:辛かった「末路」の部分

ここまで良かったことを書いてきましたが、きれいごとだけでは終われません。実際に辛かったことも、正直に書きます。

年収は700万円台から400万円台になる見込みです

いちばん現実的な話をします。年収は、700万円台から400万円台に下がる見込みです。

「見込み」と書いたのは、まだ1年働いていないからです。賞与も、残業の実態も、1年分を経験していません。実際にはもう少し多くなるかもしれません。それでも大きく下がること自体は、決める前から分かっていました。

内定のときに金額は提示されていたので、頭では分かっていたはずでした。それでも、転職して最初の給与明細を開いた瞬間はズシンときました。

そのとき浮かんだのは、自分のことではなく家族の顔でした。「俺の選択のせいで、家族に我慢をさせているんじゃないか」という申し訳なさは、理屈では消えませんでした。

ただ、ここで大事なことがあります。私は転職前に「家族が暮らしていける最低ラインの生活費」を数字で出していました。提示額はそのラインを越えていた。だから受けられたんです。

年収が下がることが確定している転職では、この「最低ラインの数字」を先に作っておくかどうかで、決断のしやすさがまったく変わります。

「自分はこんなにできない人間だったのか」

お金よりこたえたのは、仕事そのものでした。

警察官として17年やってきて、仕事のやり方は体に染みついていました。後輩に教える立場でもありました。それが転職した瞬間、ゼロになったのです。

40歳を前にして、一つひとつ聞かなければ何もできない。昨日まで「教える側」だった人間が、今日から「教わる側」。しかも教えてくれるのは、自分よりずっと年下だったりする。

これは想像していたより、ずっとこたえました。

想定外だったのは、孤独でした

警察という組織には、独特の仲間意識があります。きつい現場を一緒にくぐり抜けた同期。育ててくれた先輩。17年かけて築いた人間関係が、辞めた瞬間、日常から消えました。

縁が切れたわけではありません。でも、毎日顔を合わせて、何も説明しなくても通じ合える関係は、もうそこにはない。

正直に書きます。「あの職場に戻れるなら」と頭をよぎった瞬間が、一度もなかったとは言えません。

それでも「後悔している」とは言いません

ここまで辛いことを並べましたが、それでも後悔はしていません。

ただし、はっきりさせておきたいことがあります。「正解かどうか」と「後悔していない」は別の話だということです。

「正解かどうか」は結果の話。これは時間が経たないと分かりません。もしかしたらこの先「思っていたのと違う」と感じる日が来るかもしれない。

「後悔していない」は選択の話です。あのまま続けた未来と、自分で選んで踏み出した現在。どちらに納得感があるかと問われれば、迷いなく後者です。

17年間、「このままでいいのか」と思いながら働いていました。今は少なくとも、その問いから解放されています。問いに蓋をして生きる苦しさと、答えを探しながら生きる大変さ。両方経験した今、後者のほうがずっと健全だと感じています。

でも今、確かに言えることがあります。

「公務員を続けていた自分の未来」より、「今の自分」の方が、ずっと自分に正直だということ。

転職まで、正直めちゃくちゃ苦労しました

「転職できたんでしょ、うまくいったんでしょ」と思われるかもしれませんが、全然そんなことはなかったです。

転職エージェントに4社申し込みましたが、全部断られました。

「あなたに紹介できる求人がありません」

正直、かなり落ち込みました。「やっぱり公務員は民間では通用しないんだ」と思いましたし、一度は諦めかけました。

▶ このときの話は別記事に詳しく書きました:転職エージェントに断られた公務員へ|4社全滅から転職できた実体験

公務員を辞めた末路は悲惨 く書きました: 転職エージェントに断られた公務員へ|4社全滅から転職できた実体験

そのあと自分でマイナビ転職を使って探したり、リベシティのコミュニティを使ったり。最終的には、同じ公務員OBのネットワークで紹介してもらったエージェントを通じて、ようやく転職が決まりました。

スムーズじゃなかったです。でも動き続けることで、道は開けました。

公務員を辞めた末路は悲惨 でも動き続けることで、道は開けました。

転職エージェントを探している方へ

私は転職活動中、エージェントに4社断られた経験があります。エージェントには得意な業界・職種があるので、自分の目指す方向に合ったところを選ぶことが大切です。

会計士・税理士など専門職での転職を考えている方には、特化型のエージェントが力になってくれます。無料のキャリア面談から始められるので、まず話を聞いてみるだけでもOKです。

ツインプロ(会計士・税理士の転職に特化したエージェント)

▶ 年収の下がり方だけを詳しく知りたい方は 警察官を辞めたら年収はいくら下がる?700万→400万台の実体験 をどうぞ。

まとめ:私の末路は、まだ「途中」です

「末路」という言葉には、何か終わりのイメージがありますよね。でも私の末路は、まだ続いています。

今言えることをまとめると、こんな感じです。

  • 夜勤がなくなって、体が戻ってきた
  • 理不尽に怒鳴られることが、ほぼなくなった
  • 心に余裕が生まれ、家族との時間の質が変わった
  • 一方で、年収は700万円台から400万円台に下がった
  • 「できない自分」と向き合う日々は、今も続いている
  • 17年分の人間関係が消えた孤独も、想定外だった
  • それでも、後悔はしていない

これから転職を考えている公務員の方へ。「末路が怖い」という気持ち、すごくよくわかります。私もずっとそうでした。

でも正直に言うと——「辞めなかった自分の末路」の方が、ずっと怖かったです。

まず一歩だけ動いてみること。それが、きっと全ての始まりだと思います。

あなたの一歩を、応援しています。この記事が誰かに寄り添えていたら嬉しいです。

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