「公務員を辞めたら年収が下がるんじゃないか」
転職を考えたとき、多くの方がこの不安を抱えると思います。私もそうでした。17年間警察官として働き、転職を決断したとき、いちばん現実的な悩みは「年収」でした。
この記事では、元警察官17年・転職1回の筆者が、年収について正直にお伝えします。 結論から言えば、私の年収は転職後に下がりました。でも、後悔はしていません。その理由も含めて話します。
- 公務員から転職すると年収は実際どうなるのか(筆者は700万円台→400万円台後半)
- それでも後悔していない理由
- 年収ダウンを最小限にするためにやったこと

| 項目 | 警察官時代 | 転職後(筆者の場合) |
|---|---|---|
| 年収 | 700万円台 | 400万円台後半 |
| 昇給の仕組み | 年功序列で毎年上昇 | 成果・評価による |
| ボーナス | 年4〜4.5ヶ月分 | 会社規定による |
| 退職金(目安) | 定年まで勤務で2,000万円前後 | 勤続年数・制度による |
| 手当・福利厚生 | 住居・扶養・通勤手当など充実 | 会社による差が大きい |

公務員の年収の特徴
まず前提として、公務員の年収がどういうものかを整理しておきます。
年功序列で確実に上がっていく
公務員の給与は、基本的に年功序列です。大きな問題がなければ、毎年着実に号俸が上がっていきます。「頑張ったから給料が上がる」ではなく、「年数を重ねれば上がる」という仕組みです。
これは裏を返せば「頑張っても上がらない」ということでもありますが、安心して長く働けるという意味では大きなメリットです。
ボーナス・退職金が手厚い
公務員のボーナス(期末・勤勉手当)は、年間で月給の4〜4.5ヶ月分程度が支給されます。民間企業と比べても、安定した水準です。
さらに、定年まで勤めた場合の退職金は一般的に2,000万円前後になることも多く、生涯年収で考えると公務員の待遇はかなり手厚いと言えます。
福利厚生・各種手当が整っている
住居手当、扶養手当、通勤手当など、各種手当も充実しています。共済組合の健康保険・年金も手厚く、見えにくいところで生活を支えてくれる仕組みがたくさんあります。
転職すると年収はどうなるか
では、実際に公務員から民間に転職すると、年収はどうなるのでしょうか。
下がるケースが多い、でも全員ではない
正直に言えば、公務員から民間への転職で年収が下がるケースは多いです。 特に30代・40代で転職する場合は、民間での経験がないため「即戦力」として評価されにくく、年収がリセットされやすい傾向があります。
ただし、全員が下がるわけではありません。IT・金融・コンサルなどの一部業種では、公務員より高い水準の給与を得られるケースもあります。また、資格や専門性がある場合は評価されやすくなります。
転職エージェントに相談して複数の求人を比較することで、できるだけ条件の良い転職先を探すことは十分に可能です。
ここまで読んで「やっぱり年収が不安…」と感じた方へ。実際にどれくらい下がるのか、自分の場合はどうなのか、無料相談で聞いてみると具体的な数字が見えてきます。
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自分の場合、年収は下がった。それでも転職した理由
私の場合、転職後の年収は警察官時代より下がりました。これは事実です。
それでも転職したのは、「このまま続けることのコスト」の方が大きいと判断したからです。
残業が多く、プライベートの時間がほとんど取れない。毎日の仕事に閉塞感を感じていた。「あと何十年もこれが続くのか」という感覚が、日に日に重くなっていました。
正直に言うと、給料や仕事内容以上に大きかったのは、組織の空気感や人間関係でした。上から目線で物を言う人、理不尽に威圧してくる人。意味を感じられない仕事に時間を使うことも少なくありませんでした。窓口や現場に出れば、一般人の方から「税金泥棒」と言われることもあり、休みも自由に取りにくい。数え上げればキリがないくらい、小さな我慢が積み重なっていました。
何より苦しかったのは、「この先何十年も、この状態が続くのか」という未来が見えてしまったことです。一つひとつは我慢できる範囲でも、それが何十年も続くと考えると、閉塞感しかありませんでした。
年収という数字は、確かに大切です。でも、その数字を稼ぐために何を差し出しているかを考えたとき、私には「このままではいけない」という判断の方が強くなりました。

年収より大切にしたもの
時間の余裕
転職後、終業後に自分の時間が持てるようになりました。家族と夕食を一緒に食べる、週末に趣味に充てる時間がある。これらは年収では買えないものです。
裁量と自己決定感
「自分で仕事の進め方を選べる」という感覚は、警察官時代にはほとんどありませんでした。組織のルールと慣習の中で動くことが前提だったので。転職後は、仕事の優先順位を自分で考え、アイデアを試せる環境になりました。この「裁量」が、日々の仕事への向き合い方を変えてくれました。
自分らしい働き方
「公務員らしく」振る舞うことに疲れていた部分もありました。転職後は、自分の価値観に合った環境で働けるようになり、精神的な消耗がぐっと減りました。年収という数字より、毎日の「気持ちの重さ」の方が、生活の質を大きく左右するということに気づきました。
年収ダウンを最小限にするためにやったこと
年収が下がることを「受け入れる」のと、「できる限り最小化する努力をしない」のは別の話です。私が年収ダウンを少しでも抑えるためにやったことをお伝えします。
転職エージェントに複数登録して比較した
転職エージェントを使うと、自分では見つけられない求人にアクセスできるだけでなく、給与交渉を代わりにやってもらえます。 自分一人で企業と年収交渉するのは難しいですが、エージェントが間に入ることで、条件面をしっかり交渉してもらえます。
自分の「強み」を言語化してアピールした
公務員のスキルは「民間では使えない」と思われがちですが、そんなことはありません。文書作成力、対人対応力、法令・ルール遵守の意識、継続的に業務を遂行する力。これらは民間企業でも評価されます。「自分には何もない」と思わず、公務員としての経験を正しく言語化することが、年収ダウンを抑えるカギになります。
よくある質問
公務員から転職すると年収はどれくらい下がる?
転職先の業界・職種によりますが、未経験転職の場合は2〜3割下がるケースが多いです。筆者は700万円台から400万円台後半に下がりました。一方で、専門性を活かせる転職なら維持・アップも可能です。
公務員の退職金はもらえる?
自己都合退職でも勤続年数に応じた退職金が支給されます。勤続17年であればまとまった額になるため、転職直後の生活の支えになります。正確な額は所属の共済組合や人事担当で確認できます。
年収が下がっても生活できる?
転職前に毎月の生活費を把握し、「転職後の手取り>生活費」になるかシミュレーションすることが大切です。筆者の場合、通勤・付き合いの支出が減ったこともあり、想像より生活への影響は小さく済みました。
まとめ:年収は下がった。でも、正解だったと思っている。
正直に言います。私の転職後の年収は下がりました。これは隠しません。
でも、総合的に見て転職は正解だったと思っています。時間を取り戻せた。裁量を得られた。毎日の気持ちの重さが変わった。年収は大切ですが、それだけが「豊かさ」ではないと、身をもって感じています。
転職を考えているなら、まずはエージェントに登録して、自分の市場価値と希望の年収帯を確認することをおすすめします。登録・相談は無料です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事が誰かに寄り添えていたら嬉しいです。

