「本当にこれで開設できるの?」——正直、最後まで不安でした
子どもの銀行口座を作ろうと思ったとき、いちばん引っかかったのがここでした。
窓口に行くわけでもなく、印鑑もいらない。スマホで書類を撮って送るだけ。「これで本当に0歳の子ども名義の口座ができるのか」と、申し込みボタンを押したあとも半信半疑でした。
結論から言うと、できました。しかも思っていたより簡単でした。
この記事では、実際に0歳の子どもの楽天銀行口座を開設した経験と、2025年12月から変わった必要書類のルールをまとめます。
楽天銀行の子ども名義口座は、0歳から作れます
まず前提から。
楽天銀行の未成年口座は、0歳から開設できます。わが家も、子どもが0歳のときに作りました。
12歳以下の場合は、親権者が代わりに手続きをします。子ども本人が何かをする必要はありません。
そして印鑑は不要です。ネット銀行なので、通帳もハンコもありません。ここが従来の銀行と一番違うところで、正直これが一番ありがたかったです。
必要書類は「①②③のどれか1つ」を選びます
ここが一番わかりにくいところです。そして間違えると手続きが進みません。
まず大前提として、2025年12月2日から、健康保険証は本人確認書類として使えなくなりました。わたしが手続きしたときは使えたので、同じつもりで進めると詰まります。
そのうえで、12歳以下の子どもの場合は次の①②③のうち、どれか1つのルートを選ぶことになります。点数はルートごとに違います。

① 住民票の写し/戸籍の附票の写し(計1点)
これ1点で、子どもと親権者の両方の本人確認ができます。いちばん書類が少なくて済むルートです。両名の氏名に〇印をつけて提出します。
ただし条件が厳しいです。
- 郵送のみ。アプリでは受け付けてもらえません
- 交付日から6ヵ月以内の原本(コピー不可)
- 子どもと親権者の氏名・住所・生年月日が両方記載されていること
- 申込時に入力した情報と完全に一致していること
なお、住民票で世帯主欄に親権者の氏名しか載っていない場合は、親権者の生年月日が確認できないため、別途もう1点必要になります。
また、子どもと親権者の住所が違う場合は、通常の必要書類に加えて戸籍謄本(発行6ヶ月以内の原本)が必要です。
② 母子健康手帳を使う場合(計3点)
母子健康手帳だけでは足りません。ここを勘違いしやすいので注意してください。
- 母子健康手帳(コピー) 1点
- 子どもの追加書類 1点(健康保険等の資格確認書/パスポート/マイナンバーカード/医療証 など)
- 親権者の追加書類 1点(運転免許証/資格確認書/パスポート/顔写真付きマイナンバーカード など)
さらに条件があります。
- 市区町村の出生届出済の証明印が押されていること
- 子どもと母親の氏名・住所・生年月日が記載されていること
- 申込時の親権者登録が「母親」であること
最後の条件が重要です。父親が親権者として申し込む場合、母子健康手帳は使えません。
③ ①②以外の場合(計4点)
いちばん一般的なルートですが、書類は4点必要です。
- 子ども 2点(健康保険等の資格確認書/パスポート/マイナンバーカード/医療証 など)
- 親権者 2点(運転免許証/資格確認書/パスポート/顔写真付きマイナンバーカード など)
「1点ずつでいいだろう」と思って2点しか用意しないと、確実に止まります。ここは先に揃えておいてください。
※楽天銀行公式サイトの「よくあるご質問」より(2026年8月時点)。条件は変わることがあるので、申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください。
実際の手続きの流れ
わが家がやったのは、ざっくりこの3ステップです。
- ネットで申し込む(メールアドレスがあればOK)
- スマホで書類を撮って送る(アップロード)
- あとは待つだけ
提出方法はアップロードと郵送の2種類から選べます。わが家はスマホでのアップロードを選びました。郵送より早く、家から出なくて済みます。
手元にマイナンバーカードなどが揃っているならアップロードが早いです。一方、書類を集めるのが面倒な場合は、住民票1枚で親子両方を確認できる郵送のほうが結果的に手間が少ないこともあります。自分がどちらの書類を用意しやすいかで選ぶといいと思います。
詰まりはしないけれど、正直「面倒」ではありました
ここは正直に書きます。
案内どおりに進めれば、必ず終わります。どこかで詰まって進めなくなる、ということはありませんでした。
ただ——面倒だったことは、はっきり覚えています。
書類を用意して、探して、撮って、確認して、送る。ひとつひとつは大したことがないのに、小さな作業がいくつも続くので、途中で「あとにしようかな」と思う瞬間が何度かありました。
子どもが小さいうちは、まとまった時間そのものが貴重です。夜泣きの合間や、寝かしつけのあとに少しずつ進めることになります。難しさではなく、この「細切れの面倒くささ」が本当の壁だと思いました。
だからこそ、書類を先に全部そろえてから申し込むのがおすすめです。途中で「あの書類がない」と席を立つのが、いちばん心が折れます。
逆に言えば、面倒なだけで、難しくはありません。1回やってしまえば終わりです。わたしも終わったあとは「もっと早くやればよかった」と思いました。
なぜ0歳のうちに作ったのか
「0歳の子に銀行口座なんて早すぎない?」と思われるかもしれません。
わが家が0歳のうちに作った理由は、3つあります。
① インデックス投資をするのに、銀行口座が必要だった
いちばん直接的な理由がこれです。
子どものお金をインデックス投資で運用したいと考えていました。そのためには証券口座が必要で、証券口座にお金を入れるには、その前に銀行口座が必要になります。
つまり銀行口座は目的ではなく、入口でした。ここを作らないと先に進めません。
そして投資でいちばん効くのは時間だと考えています。0歳から始めれば、その子が成人するまでに18年あります。同じ金額でも、置いておける期間が長いほど結果は変わってきます。
「大きくなってから考えよう」と先延ばしにすると、その分だけ時間を捨てることになります。いちばん若い今日が、いちばん早いタイミングです。
② 子どものお金と親のお金を、はっきり分けたかった
お年玉や出産祝いを親の口座に入れてしまうと、どこまでが子どものお金なのか分からなくなります。
子ども名義の口座に入れておけば、そこにあるお金はすべてその子のものです。線がはっきりします。成人したときにも、そのまま渡せます。
③ 将来の見通しが立てやすくなる
分けておくと、「この子のためのお金は今いくらあって、あといくら必要か」が一目で分かります。
混ざっていると、この計算ができません。家計全体の中に埋もれてしまうからです。分けた瞬間から、将来の計画が数字で見えるようになりました。
そして、もうひとつ大きいのが将来の投資口座とのつながりです。
2025年12月に決定した「令和8年度税制改正大綱」で、2027年1月から「こどもNISA」が始まることが正式に決まりました。対象は0〜17歳で、年間60万円・生涯600万円まで、非課税期間は無期限とされています。
証券口座を作るときには銀行口座が必要になるので、先に作っておくと後がスムーズです。
※制度の詳細は2026年中に政令・省令で確定する予定です。最新情報は金融庁や証券会社の公式発表をご確認ください。
わが家はジュニアNISAの終了後どうするかを考えていた時期でもあり、その流れで銀行口座も準備しました。
▶ その話はこちらに詳しく書いています:ジュニアNISA終了後どうする?こどもNISAまでの2年を特定口座で運用する理由
開設前に知っておきたかったこと(よくある疑問)
母子健康手帳だけで足りる?
足りません。母子健康手帳を使う場合でも、子どもと親権者それぞれの追加書類が1点ずつ必要で、合計3点になります。
さらに申込時の親権者登録が「母親」であることが条件です。父親が手続きする場合は、このルートは使えません。詳しくは上の「②母子健康手帳を使う場合」をご覧ください。
⚠️ 金利は? マネーブリッジは使える?
ここが一番の落とし穴だと思います。
楽天銀行には、楽天証券と連携すると普通預金の金利が上がる「マネーブリッジ」という仕組みがあります。ところが——こども口座(未成年口座)では、このマネーブリッジが使えません。
これは楽天証券のこども口座のページに、「利用できないサービス」としてマネーブリッジが明記されています。
つまり子ども名義の口座には、マネーブリッジによる金利の上乗せがありません。「楽天銀行は金利が高いから」という理由だけで子ども口座を作ろうとしている方は、ここを知っておいたほうがいいです。
※普通預金の金利は改定されることがあります。最新の数字は楽天銀行の公式サイトでご確認ください。
それでもわが家が作ったのは、目的が金利ではなく「分けること」と「将来の投資口座への入口」だったからです。目的がはっきりしていれば、金利の差は気になりません。
子どもの口座への入金はどうする?
楽天証券のこども口座への入金には「リアルタイム入金」と「通常振込入金」があります。基本は子ども名義の口座からの入金ですが、リアルタイム入金の場合、取引主体者が登録親権者であれば親権者名義からの入金も可能とされています。
お年玉やお祝いを入れるだけなら、普通に銀行振込で問題ありません。
「開設できない」となるのはどんなとき?
調べた限り、つまずきやすいのはこのあたりです。
- 健康保険証を使おうとしている(2025年12月2日から不可)
- 書類に現住所の記載がない
- 親と子の住所が違う(この場合は追加の確認が必要になります)
- 母子健康手帳を父親が使おうとしている
逆に言えば、書類さえ揃っていれば止まる要素はほとんどありません。わが家も、書類を送ってからは何の連絡もなく開設できました。
⚠️ メールアドレスは子ども専用が必要?(ここは要注意)
ここは調べてみて、意外とややこしいことが分かりました。答えは「場面によって違う」です。
| 場面 | 親のアドレスが使えるか |
|---|---|
| 口座開設の申し込み時 | ✅ 使える |
| 開設後のワンタイム認証用 | ❌ 親がすでに楽天銀行を持っていると使えない |
楽天銀行は1つのメールアドレスに1つの口座という仕組みです。親がすでに楽天銀行を使っている場合、そのアドレスは子どもの口座には使えません。
つまり申し込みは親のアドレスで進められるけれど、後から別のアドレスが必要になるということです。子どもが複数いる場合は、その人数分だけ必要になります。
0歳の子のメールアドレスは、どうやって用意する?
当然ですが、0歳の子どもがメールアドレスを持っているはずがありません。わたしもここで少し悩みました。
しかもわたし自身がすでに楽天銀行を使っていたので、自分のアドレスは自分の口座にひもづいています。そのままでは子どもの口座に使えません。
つまり「親がすでに楽天銀行ユーザーだからこそ、ぶつかる問題」です。子ども口座を作ろうとする人の多くは、まさにこの状況だと思います。
結論から言うと、新しくアカウントを作らなくても大丈夫です。Gmailを使っているなら、いま持っているアドレスから「別のアドレス」を作れます。
やり方は簡単で、@マークの前に「+なにか」を付け足すだけです。
- 今のアドレス:
yamada@gmail.com - 子ども用:
yamada+kodomo1@gmail.com - 2人目:
yamada+kodomo2@gmail.com
これでシステム上は別のアドレスとして扱われるのに、メールは今までどおり自分の受信箱に届きます。パスワードを新しく覚える必要もありません。
この仕組みは「エイリアス」と呼ばれます。Gmailに最初から備わっている機能で、設定も申請も必要ありません。入力欄にそう打ち込むだけで使えます。
エイリアスの何が便利なのか
- 新しいアカウントを作らなくていい(パスワード管理が増えない)
- メールは全部、自分の受信箱に届く(見落とさない)
- いくつでも作れる(子どもが2人でも3人でも対応できる)
- 誰宛てのメールか一目で分かる
とくに最後の点が効きます。子どもの口座からのお知らせは+kodomo1宛てに届くので、自分の口座のメールと混ざりません。
使うときの注意点
- 「+」を受け付けないサービスもある——他のサービスで弾かれることはあります
- 元のアカウントを消すと、全部使えなくなる——親のGmailにぶら下がっている形です
- ログイン用のアドレスは正確にメモしておく——「+のあと何て書いたっけ」となりがちです
3つ目は地味ですが大事です。忘れない言葉を使うのがおすすめです。
「子どもの分のGmailアカウントを新規で作らないといけないのか」と思っていたので、これを知ったときはかなり気が楽になりました。子どもが複数いる家庭ほど効きます。
※サービスによっては「+」を含むアドレスを受け付けない場合もあります。うまくいかないときは、通常のアドレスを新しく作ってください。
作ってみて感じたこと
正直に言うと、もっと早く作ればよかったと思っています。
「子どもの口座なんて、大きくなってからでいい」と思い込んでいましたが、実際はスマホだけで、30分もかからず終わりました。印鑑も通帳も窓口も不要です。
不安だったのは最初だけで、やってみれば拍子抜けするほど簡単でした。同じところで止まっている方がいたら、とりあえず申し込んでみてくださいとしか言いようがありません。
まとめ
- 楽天銀行の子ども名義口座は0歳から作れる
- 印鑑・通帳・窓口はすべて不要。スマホで完結する
- 2025年12月2日から健康保険証は使えない。資格確認書やマイナンバーカードなどを用意する
- 書類は①住民票なら計1点/②母子健康手帳なら計3点/③それ以外は計4点
- ①の住民票ルートは郵送のみ・アプリ不可。交付6ヵ月以内の原本が必要(コピー不可)
- こども口座はマネーブリッジが使えない(=金利の上乗せがない)
- 親がすでに楽天銀行を使っている場合、子どもの口座には別のメールアドレスが必要(Gmailのエイリアスで対応できる)
※必要書類や条件は変わることがあります。申し込み前に楽天銀行の公式サイトで最新情報をご確認ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
